初めてアクリルジオラマを作りました!かわいい~!!😊(自画自賛)
お化けドリアンに銃を当てたいパイレーツのアクリルジオラマ |
私の部屋の中で冒険してるよ~~かわい~~。
背景付きなので、小さな世界がここに存在している感がとても良いです。
一度、「データに不備有り」と修正と再提出を求められたので、うまく行くかどうか不安だったのですが、ばっちり予想通りのものが出来たのでにっこにこです。
めっちゃきれいに印刷してもらえて嬉しい。ありがとうグラフィックさん。
届いたときはこんな感じで、(うわ、板でか!)とびっくりしました。
思わず傍にあったマウスと並べて写真を撮ってしまいましたが、若干わかりにくいですね。
ジャンプの単行本くらいの大きさです。
ちなみに、組み立てると手のひらに乗るサイズに収まります。
それにしてもこれ、データ作るの難しかった!!!
普通のアクスタと違って、clipstudio一本ではできないようので、嫌々illustratorを起動しまして作りました。
illustrator、ちょっと触ってよくわかんねえなこれ…とずっと放置していたので、操作が全く分からず苦戦しました。
今回勉強を兼ねて色々調べながらやってみたものの、特に白版がうまくいかず、夢に黒いシルエットが現れるくらいしんどかったです笑
もう嫌だ~!と何度か心が折れかけましたが、自キャラグッズ欲しさにぶつくさ言いながら頑張りました。
大変でしたが、なんとかできてよかったです。
しかし、私は喉元過ぎれば熱さを忘れるタイプなので、苦労した割にはけろっと忘れそう&手順も多かったし、また作りたくなった時に調べなおすの嫌だなあということで、作り方を備忘録としてまとめてみました。
以下、私なりの作り方です。
【使用ソフト】
・clipstudio
・illustrator
【作成依頼した印刷所】
グラフィックさん
①何を作るか決める
こんな感じのものを作りたいなあというざっくりとしたラフを描きます。
後から配置を考えるときにこのラフを使うので、パーツ事にレイヤーを分けておきます。
描き終えたら、パーツ事に背景透過png画像で保存します。
清書は後からするので、この時の絵はめちゃくちゃ適当で大丈夫です。
②テンプレートをダウンロードする
どのくらいのサイズ感で作るかを決め、大きさと予算に合うテンプレートをダウンロードします。ちなみに、私は今回大サイズ(125×180mm)で作成しました。
③パーツの大きさ・配置を決める
せっかく絵を描いても枠に収まらなければ仕方がないので、下記手順で先に大きさと配置を考えます。
(1)ダウンロードしたpsdファイルをclipstudioで開き、手順①で保存したpng画像をそれぞれファイルから読み込む。
(2)アクリルプレート内に収まるよう、イラストを拡大縮小・回転させてちょうどいい場所に納める。
※パーツ同士の距離が近いとデータの作成ガイドに引っ掛かります。データ作成上の注意リストをよく読んでから配置・大きさを決めるのがおすすめ。
最低でも「パーツのカットパス2mm」+「カットパス同士の距離3mm」=5mmの間隔を開けてそれぞれ配置をしなければなりません。
また、アクリルプレートの端3mm以内にもカットパスが触れるとアウトです。十分な余白を取らねばなりません。
ちょっと面倒ですが、ラフにカットパスラインを作成してから配置すると安心できる&わかりやすくて良かったです。
【クリスタでのカットパス作成方法】
(1)カットラインを作成したい絵のレイヤーを選択した状態で、自動選択ツールを選択。
(2)サブツールで「編集レイヤー」を選択し、絵の描かれていない場所をクリック。
(3)イラストの周りのエリアが選択されている状態で「選択範囲を反転」をクリック。
(4)選択範囲が反転できたら、「選択範囲を拡張」をクリック。
(5)拡張幅の選択画面が表示される。2mm=28pxらしいので、拡張幅を28pxに設定して「OK」をクリックし、選択範囲を拡張。(6)選択範囲が拡張されたことを確認したら、「編集(E)」から「選択範囲をフチ取り」を選択。すると、下記画面が表示されるので、線の太さを1pxにして「OK」をクリックし完成。
こんな感じに絵から2mm離れた線が作れます |
④ラフの清書
手順③で大きさを調整したラフのパーツをそれぞれ新規キャンバスに張り付け、清書をします。描き終えたものは背景透過pngで保存します。
⑤カットパスの作成
illustratorを開いて完成したパーツの画像を枠内に配置し、下記手順でカットパスを作成していきます。
(1)選択ツールでカットパスを作りたい画像をコピーした後、カットパスレイヤーを選択し、右クリックで「ペースト>同じ位置にペースト」をクリック。
(2)ウィンドウから「画像ペースト」を呼びだし、プリセットから「シルエット」を選択。
これが |
こうなる |
(3)オブジェクトから「分割・拡張」を選択し、「OK」をクリック。
絵の周りが黒いフチで囲まれている状態になる |
(5)オブジェクトから「パス>パスのオフセット」を選択。
オフセット値を「2.1mm」に選択肢し「OK」を選択。現在のパスから外側に2.1mm離れたパスが作成される。
※私の絵に問題があるのか、イラストレーターの仕様なのかわかりませんが、何度「2mm」と指定しても絵から2mm以内の位置にパスが出来てしまうので、ここの説明では「2.1mm」としています(私用のメモなので)。人によっては2mmでも良いのかも。ものさしツールで確認しながら適宜調整してください。
(6)ダイレクト選択ツールで不要な内側のパスを選択して、deleteキーで削除し完成。
こんな風になります |
【カットパス作成時の注意】
カットパスが鋭利だと「これじゃあ作れないから直せ」と連絡がきます。
ゆるやかなカーブで作ると良いです。
こういう感じ! |
⑥差し込み口・ツメの指定
すべてのカットパスを作成したら、差し込み口とツメの指定をしていきます。
テンプレートの案内に従い、こちらのカットパスをコピー・ペーストして位置を指定します。
【ツメの指定】
(1)ツメのパスをコピーし、カットパスレイヤーに張り付け。
(2)ツメを付けたい位置に重ねる。
(3)選択ツールで、ツメとツメを取り付けたいパーツのパスをshiftキーを押しながら選択。
(4)プロパティのパスファインダーから「パスの合成」を選択し、完成。
パスがくっついて一つのパスになりました |
【差し込み口の指定】
こっちは複雑な操作はなく簡単です。
こんな感じに差し込み口をコピーして指定したい位置に置くだけです。
取り付けるツメの大きさに対応した差し込み口を選ぶようにだけ注意。
⑦白版の作成
続いて、下記手順で白版を作成します。
((1)~(4)までの手順はパスの作成と同じです)
(1)選択ツールでカットパスを作りたい画像をコピーした後、白版レイヤーを選択し、右クリックで「ペースト>同じ位置にペースト」をクリック。
(2)ウィンドウから「画像ペースト」を呼びだし、プリセットから「シルエット」を選択。
(3)オブジェクトから「分割・拡張」を選択し、「OK」をクリック。
(4)上記手順でパスができるが、分かりにくいため、「塗なし・線黒色」の状態にする。
(5)オブジェクトから「パス>パスのオフセット」を選択。
オフセット値を「-0.1mm」に選択肢し「OK」を選択。現在のパスから内側に0.1mm離れたパスが作成される。
(6)ダイレクト選択ツールで不要な外側のパスを選択して、deleteキーで削除。
※パス同士の間隔がかなり狭いので、ぱっと見2つパスがあることがわかりません。画面をぐっと拡大して探してください。
(7)残ったパスを選択し、「塗なし・線黒色」から「塗黒・線なし」に変更して完成。
こんな感じで白版が出来ました |
白版作成後、念のため表面デザインとちゃんと重なっていることを確認してください。
黒色がはみ出していたらずれているか、パスのオフセットがうまくいっていません。
⑧距離の確認
これはやってもやらなくてもいい作業その1。
ものさしツールを使用し、カットラインと絵柄の距離、それぞれのパーツの距離の確認を行います。
私は一度、「データが出来た!やった~!」とそのまま入稿したらデータの不備で連絡が来たので、泣く泣くこの作業をしました。以下手順です。
(1)スポイトツールを長押しし、ものさしツールを開く
このアイコン |
(2)測りたい場所の始点(パス)をクリックして終点(イラスト)まで引っ張る。
ネットで調べてもものさしツールの正確な説明が見つからず、見方に自信がないのですが、Wが始点から横の距離、Hが縦の距離、Dの値が直線状の距離…じゃないでしょうか?雰囲気的に。間違ってたらすみません。
とりあえず私はD値を見りゃいいだろうと思い、D値を確認しながら調整しました。
データの不備はこれで直ったので、おそらくこの見方でいいんじゃないでしょうか。多分。
自分も分からんことを紹介しようとするな!と思われそうですが、この記事の主な目的は私が見返すためなんで許してください。そして、もし正確な見方を知っている人がいたら誰か教えてください…。
⑨印刷・組み立てをし出来を確認
これもやってもやらなくてもいい作業その2。
紙に作成データ印刷をし、切り貼りして組み立ててみます。
パーツとパーツの距離感といった、データでは確認できない完成品のイメージが分かってよいです。あと、ちょっと気分が上がります。
⑩入稿
データができたら入稿し、完成品が届くのを待ちます。お疲れ様です。
普段使わないillustratorと睨めっこしながら手探りで作業したので、これが正解ではないかもですが、私はこんな感じで作りました。
illustrator上級者から見たら説明もやり方も「え?」みたいなところもあるかもしれませんが、誰かの参考になったら幸いです。
作るのは大変でしたが、出来上がったものは最高だったので、また別のキャラでも作ってみたいなあと思います。それでは。
コメント
コメントを投稿